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ミューザ川崎シンフォニーホール
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ミューザ川崎シンフォニーホールについてAbout

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パイプオルガン

パイプオルガンイメージ写真 パイプオルガンイメージ写真

ミューザが誇るパイプオルガン
5,248本のパイプを持つ、日本最大級の巨大な名器
MUZA Kawasaki Symphony Hall Pipe Organ

世界に肩を並べるホールとして建設されたミューザの誇りは、ホール正面に圧倒的な存在感を放つ日本最大級のパイプオルガン。
ストップ(音色)の数は71、パイプの総数は5,248本。スイスの名門オルガンビルダー、クーン社製で、バッハ以前の曲から現代曲まであらゆる作品の演奏に対応できます。笙と尺八をイメージしたストップを備えていることも他に類を見ない特徴です。繊細なピアニッシモから堂々たるフォルティッシモまで、多彩な音色が奏でられます。

ミューザでは、国内外のオルガニストによるリサイタルや、ホールアドバイザー企画、クリスマス・オルガンコンサート、ランチタイムコンサートなど、年間を通して数多くのオルガン公演を開催しています。その充実ぶりは、他ホールでは類をみないほど。 今後もますますオルガンの魅力を広めていきます。

パイプオルガンができるまで

ホールに足を踏み入れると、ミューザの誇るパイプオルガンの堂々たる姿が目に飛び込んできます。
この大オルガンの故郷はスイスです。
澄んだ大気と山国らしい堅実さを感じさせる、少し頑固だけれど素朴さと華麗さと併せ持つオルガンです。
数世紀を生きる楽器としては、今が育ち盛り、みなさんの愛情を受けて更に成長中です。

松居直美(オルガニスト/ミューザ川崎シンフォニーホール・ホールアドバイザー)

松居直美
©木之下 晃

ホールオルガニスト

「ホールオルガニスト」とは、ホール専属のオルガニストとして、日常的な楽器の状態チェックやホール主催のオルガンコンサートの企画立案、さらには外からお呼びするオルガニストが気持ちよく本番に臨めるようホール側からのフォローを行うなど、多岐に渡る仕事をする存在です。
中でも楽器の状態をチェックする「弾き込み」は一番重要な仕事です。パイプ1本1本すべてを順番に鳴らし、空気を通しながら楽器の状態を確認し、曲を演奏しながら違和感が無いか確認していきます。大量のパイプを順番に鳴らしていくだけでもかなりの作業なうえに、様々な角度からきめ細やかに確認をする作業は相当な時間がかかりますが、ホールの空き時間にあわせて可能な限り行うことで、楽器を常に良い状態に保つことができます。 パイプオルガンを持つホールにとって「ホールオルガニスト」は欠かせない存在となっています。

ミューザ川崎シンフォニーホール ホールオルガニスト(2018-)
大木麻理

東京藝術大学卒業、同大学院修士課程修了。DAAD(長期)、ポセール財団の奨学金を得てリューベック国立音楽大学、デトモルト音楽大学に留学し、満場一致の最優等で国家演奏家資格を得て卒業。第13回「静岡の名手たち」大学院アカンサス音楽賞受賞。第3回ブクステフーデ国際オルガンコンクール日本人初優勝、マインツ国際オルガンコンクール第2位、第65回「プラハの春」国際音楽コンクールオルガン部門第3位、併せてチェコ音楽財団特別賞受賞。デビューCD「エリンネルング〜オルガン音楽・300年の伝統」がレコード芸術特選盤に選出。ソロのみならず国内外のオーケストラ、アンサンブルと多数共演。NHK「リサイタル・ノヴァ」をはじめラジオやTV出演などオルガン音楽の普及に努める。個々のオルガンの可能性を活かした音色作りと高いテクニックは、多くのファンを魅了している。現在、東洋英和女学院大学非常勤講師、2018年4月よりミューザ川崎シンフォニーホール・ホールオルガニスト。(一社)日本オルガニスト協会会員。

大木麻理氏ポートレート写真
© Takashi Fujimoto
エルガー作曲行進曲「威風堂々」
第1番(オルガン版)

<歴代ホールオルガニスト>

近藤岳(2004〜2005/2010〜2018)

吉田恵(2006〜2009)

パイプオルガン概要

設計・製作・組立 クーン社(スイス)Orgelbau Kuhn AG
パイプ総数 5,248本
ストップ数
(音色の数)
実働71 ディスポジション(音色の種類)[PDF]
補助装置 クレッシェンド、スウェル機構(Recit, Swell)、
笙・風量調整ペダル
主演奏台
(メインコンソール)
メカニカル・キーアクション
エレクトリック・ストップアクション
移動演奏台
(リモートコンソール)
エレクトリック・キーアクション
エレクトリック・ストップアクション
メモリーシステム 10×50チャンネル×1ブロック(一般)
10×50チャンネル×10ブロック(コード呼び出し)
メモリー記憶 フロッピーディスク
整音 レイモンド・ペツォールト(Raymond Petzold)/2014年
横田宗隆/2019年
設置年 2004年5月
設計・製作・組立 クーン社(スイス)Orgelbau Kuhn AG

演奏台

パイプ群の真下にある「演奏台(メインコンソール)」。ミューザのオルガンは4段の手鍵盤を持っています。それぞれの鍵盤に音色を準備し、両手で鍵盤を弾き分けて演奏します。

演奏台の写真1/2 演奏台の写真2/2

ストップ

音色のスイッチ「ストップ(音栓)」。
ミューザのオルガンは71のストップがあり、その組み合わせによって様々な響きを作り上げることができます。日本のほかのオルガンと比べても珍しい、「尺八」「笙」という2種類の邦楽器のストップを持っているのが特徴です。

ストップ(音栓)写真1/2 ストップ(音栓)写真2/2

ペダル鍵盤

同じ鍵盤楽器でもピアノと大きく異なるのが「ペダル鍵盤」。
オルガニストは手で弾いているかのように、両足を駆使してペダル鍵盤を演奏します。
鍵盤の上にある3つの黒い板は、オルガンの音の強弱をコントロールするための「シャッターペダル:真ん中、右」と、選択するストップ数を自動的に増やす「クレッシェンドペダル:左」。足を踏み込んで操作します。

ペダル鍵盤写真

パイプ

パイプは長いほど低音が、短いほど高音が出ます。長いもので約6メートル、最も短いものは小指の先程度で、音色によってパイプの材質や形が異なります。
1本のパイプは、1つの音色を1つの音程しか出すことが出来ません。そのため、最低でもストップ数×鍵盤数のパイプが必要になります。見えるだけでも数えきれないほどですが、それらすべてのパイプが楽器の内側にも敷き詰められています。パイプにある切れ目の穴は「歌口」といい、ここで空気が渦巻き、音となって外に出ていきます。

パイプオルガン、パイプ部分写真1/2 パイプオルガン、パイプ部分写真2/2

移動演奏台

まるで電子オルガンのような「移動演奏台(リモートコンソール)」。
この演奏台で演奏した音はメインコンソールのパイプから出ています。仕組みはテレビのリモコンと同じ。演奏台のスイッチ(鍵盤など)を押すと、本体(メインコンソール)がその信号を受け取り同時に作動します。
舞台上での演奏や、レジストレーション(音作り)に使用されます。

移動演奏台写真

ミューザの可愛いオルガンたち

ポジティフオルガン

手だけで演奏する移動可能な小型のパイプオルガン。4つの音色を持ち、オーケストラとのアンサンブルや市民交流室などホール以外の場所でも活躍します。

フランス・ガルニエ社によるこの楽器のパイプは、すべて木管。木のぬくもりを感じるあたたかくかわいらしい音色を聴かせてくれます。ポジティフとは「置くことのできる」という意味。14〜15世紀頃に開発され、当時は貴族の家のサロンや小さな礼拝堂などで使われたほか、美しい装飾のため調度品としても愛用されました。

設計・製作・組立 ガルニエ社(フランス)
ストップ数 4
鍵盤範囲 手鍵盤C-d3(1段)
ポジティフオルガン

ストリートオルガン

ドイツ・デライカ社製のストリートオルガンは、開場の合図としてホール開場時に演奏されます。楽譜の役目もはたすメロディーロールを取り替えると曲目を変わります。ハンドルを回すと「ふいご(送風装置)」が動きパイプに風を送られる仕組みがパイプオルガンと同じことから、ストリート“オルガン”と呼ばれています。

ストリートオルガン

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