事業の紹介
あらゆる人に音楽との多様な関わり方を提案するために、ミューザが行っている
主催公演とコミュニティ・プログラムをご紹介します。
主催公演
ミューザのシンボル事業であり、多くの音楽ファンに愛される真夏のオーケストラの祭典「フェスタサマーミューザ KAWASAKI」をはじめ、フランチャイズオーケストラである東京交響楽団との共同企画によるミューザ看板事業の「名曲全集」、多彩なジャンルの音楽でホールに親しむ機会を提供する「ランチタイムコンサート」「スペシャル・ナイトコンサート」など、ホールの音響特性を活かした事業を企画しています。
フランチャイズオーケストラとの協働と最高峰の音楽芸術体験
ミューザ川崎シンフォニーホールでは、フランチャイズオーケストラの公演が主催・共催公演の一つの重要な軸となり、開館当時から続く「名曲全集」を筆頭に、青少年・家族向け公演やジルベスターコンサートなどの特別コンサートを行っています。 また、世界の巨匠指揮者たちからも愛されている貴重なホールで、世界最高峰のオーケストラを招き、ミューザ川崎シンフォニーホールに合ったプログラムを企画しています。
- ミューザ川崎シンフォニーホール&東京交響楽団「名曲全集」
- モーツァルト・マチネ
- スペシャル・オーケストラ・シリーズ(海外オーケストラ公演)
- 特別公演(オペラ)
- 東京交響楽団 特別演奏会
それぞれの個性を発揮したホールアドバイザー企画
ミューザ川崎シンフォニーホールが他のホールと異なる大きな特徴は、館長を置かず、ホールアドバイザー制を取っていること。日本を代表するアーティストをホールアドバイザーとして迎え、それぞれの個性を発揮したホールアドバイザーによる企画公演は、ミューザだから実現できる刺激的な演奏会となり、好評を得ています。
- 秋山和慶&宮本貴奈企画 オーケストラ公演
- 松居直美企画 オルガン公演
- 小川典子企画 ピアノ公演
音楽文化を創造する斬新な企画
首都圏のプロ・オーケストラや市内の音楽大学オーケストラが、真夏のミューザに集結し、様々な嗜好を凝らしたプログラムを披露する「フェスタサマーミューザ KAWASAKI」。子どもたちに“音楽との出会い”を提供するための「こどもフェスタ」、川崎のまちのシンボルとしてホール周辺の近隣企業・団体と連携し、まちの賑わいを創出するための「ミューザの日」など、ミューザならではの企画を展開しています。
- フェスタ サマーミューザ KAWASAKI
- ミューザの日、こどもフェスタ、こどもの日オープンハウス
- ミュージック・カレッジ
良質で魅力のある公演
ホールのシンボルであるパイプオルガンのコンサート、ワンコインで誰もが気軽に楽しめる「ランチタイムコンサート」、ホールの音響の良さを一流アーティストの演奏で楽しむ平日夜の「スペシャル・ナイトコンサート」など、気軽にホールに足を運んでいただくための公演を企画しています。
- パイプオルガン・コンサート
- MUZA ランチタイムコンサート
- MUZA MUSIC BAR
- スペシャル・ナイトコンサート
- 被災地復興支援チャリティ・コンサート
- かわさきジャズ
音楽大学との連携
市内2つの音楽大学をはじめ、首都圏や全国の音楽大学と連携して、様々な演奏活動の場を提供しています。未来の音楽家を育成するための事業に協力をしています。
- 音楽大学オーケストラ・フェスティバル
- 音楽大学フェスティバル・オーケストラ
市民のための音楽ホール
ミューザ川崎シンフォニーホール開館以来、市内のアマチュア・オーケストラ連盟・吹奏楽連盟・合唱連盟と協力して、発表の場を提供しています。また、川崎市が主催する「プラチナ音楽祭」に共催することで、シニア世代の音楽団体が文化活動に参加する機会を広げるよう応援しています。 これらの公演は、ホールに足を運んだことのないお客様の来場のきっかけとなっています。
- 市民合唱祭
- 市民交響楽祭
- 市民吹奏楽祭
- 交流の響き inかわさき(共催)
- プラチナ音楽祭(共催)
コミュニティ・プログラム
質の高い音楽の鑑賞の場に加え、地域に開かれた多様なプログラムを提供することで豊かな音楽文化を醸成していくことを目指します。地元川崎市のさまざまな音楽資源をはじめ、教育機関、地元企業・団体や商店街などと連携をとり、有機的なパートナーシップを組みながら、ミューザ独自のプログラムを開発しています。 こうしたプログラムを“コミュニティ・プログラム”と位置づけ、実施しています。
地域の拠点―人と人が集い、交わり、新しい何かが生まれる場所として―
街とのかかわり
教育、まちづくり、地域交流など、音楽を通してあらゆる企業、団体、教育機関等との連携を図り、地域の拠点としての役割を担っています。
地域の拠点『街とのかかわり』
ミューザの日
ミューザの開館記念日と川崎市の市制記念日である7月1日に実施。ミューザと関わりのある地域の企業・団体と連携した多彩なイベントや、オーケストラ初心者向けの「ウェルカム・コンサート」を開催しています。
こどもフェスタ
子どもたちが気軽に音楽を体験できるイベント。0歳から入場可能、ミューザに来る「はじめの一歩」として、川崎の子どもたちに愛されています。
教育機関との連携
ロータリーシート
川崎西口ロータリークラブの協力により川崎市内の適応指導教室(ゆうゆう広場)の児童・生徒へコンサート鑑賞機会を提供しています。社会との接点をつくり、非日常体験をすることは、心のエネルギーを蓄えることにつながると考え、その一歩をサポートしています。 [協力:川崎西ロータリークラブ、川崎市教育委員会]
「音の放課後NEWS!」の全校配布
子ども向けの公演やイベントを紹介する広報紙を年4回発行し、川崎市内小学校、特別支援学校の全校児童に配布しています。
[協力:川崎市教育委員会]
ホールの役割
市内の音楽大学や演奏団体と連携し、市民の演奏する発表の場を提供しています。また、国籍、性別、障害のあるなしにかかわらず多くの方々が音楽に触れる機会を作り、ホール内外での多彩なプログラムを通して、音楽にアクセスしやすい環境づくりを行っています。
地域の拠点『ホールの役割』
オルガンレッスン「わたしもぼくもオルガニスト」
パイプオルガンを所有するホールとして、未来のオルガン界・音楽界を担う人材の育成を目指しています。
レッスンではホールオルガニストが直々に指導を行います。
出演者によるワークショップ
アーティストから直接に実践を交えた講義を受けることのできる機会を提供しています。また、子どもを対象に楽器に触れる機会や、音楽を身近に感じてもらうためのワークショップを実施しています。
アウトリーチ事業
出張サマーミューザ@しんゆり!
「フェスタサマーミューザKAWASAKI」では、川崎北部エリアにも音楽を届けるため、昭和音楽大学テアトロ・ジーリオ・ショウワにて本格的なオーケストラ公演を開催しています。
[共催:昭和音楽大学]
東響ミニコンサート in MUZA
東京交響楽団の楽団員による演奏を気軽に楽しめる、昼休みの無料コンサート。コンサートに足を運んだことのない方や、お子さま連れの家族にもお楽しみいただけるよう、ミューザ1階ガレリア広場や4階歓喜の広場など、オープンスペースで開催しています。
かわさきパラムーブメントとの連携
ジェイミーのコンサート
ホールアドバイザーの小川典子が企画している、自閉症児・障害児とその家族を応援するコンサート。様々な理由でコンサートに通うことが難しい方々を対象に、心豊かにリフレッシュしていただくことを目的としています。
ポプリ♪コンサート[アウトリーチ公演]
ホールへ足を運ぶことが難しい方にも上質な音楽を届ける「ポプリ♪コンサート」。川崎市内の小学校、特別支援学校等で開催しています。
鑑賞サポート
聴こえづらい方や聴覚に障害をお持ちの方にもコンサートをお楽しみいただけるよう、聴覚障害者向け鑑賞サポートを実施しています。
ボディソニック(体感音響システム)、字幕、手話通訳
[協力:パイオニア株式会社]
音楽・教育・未来―生涯を通して音楽との出会いがもっとわくわくしたものになるように―
活動を通した学びの場
生涯を通じた音楽とのかかわり合い、ホールに集うことで生まれる関係性の創出など、創造的な活動や参加者同士のコミュニケーションにより、教育機関とは違った側面での学びの場を提供しています。日常生活とは異なるコミュニティでの活動は、子ども達の心の成長や新たな学びにつながっています。
音楽・教育・未来『活動を通した学びの場』
音のワークショップ
ファシリテーターを迎え、音楽づくりを通して音楽作品や文化と深く関わっていく、体験型プログラム。
ジュニア・プロデューサー
公募で集まった川崎市内の小学生が、コンサートの企画・運営を体験するプログラム。仲間とアイディアを出し合い「コンサートを作る」ことを通じて、自主的な行動力、コミュニケーション能力を養うことを目的としています。
創発プログラム
中高生に向けた吹奏楽ワークショップや、ジュニア・プロデューサー経験者たちを中心としたプログラムを実施。社会や文化を支える人材の育成を目指しています。
人材育成・交流
若手演奏家の育成から、教育現場や劇場・音楽堂等の実務者のスキルアップまで、音楽にかかわる多様な人材の育成や交流に取り組んでいます。音楽文化のさらなる発展、地域内でのより活発な音楽活動をサポートしています。
音楽・教育・未来『人材育成・交流』
音楽大学フェスティバル・オーケストラ
首都圏の音楽大学の交流を目的に、各大学の選抜メンバーでオーケストラを編成し、国内外の第一線で活躍する指揮者による特別指導等、約1週間の練習を経て公演を開催しています。
(東京芸術劇場との共同制作事業)
音楽家のためのファシリテーション講座
セミナー&ディスカッション
次世代の音楽家に必要なスキルである、ファシリテーションや、劇場・音楽堂等で働く人材に向けた新たな学びの場、情報交換や交流の場を提供しています。
若手演奏家支援事業
ミニコンサートへの出演
夏の音楽祭「フェスタサマーミューザKAWASAKI」期間中に、無料のミニコンサートに出演する機会を提供しています。
ミューザ・ソリスト・オーディション
次世代の才能を発掘するオーディションを開催。選抜者にはミューザでソリストとして東京交響楽団と演奏する機会が与えられます。
<過去の選抜者> ※学年等は開催時のもの
- 2013年 斎藤芹香(桐朋学園大学音楽学部3年在学)/ピアノ
- 2014年 三原麻里(フランス カン地方音楽院 在籍)/パイプオルガン
- 2015年 佐藤玲果(東京藝術大学付属音楽高校1年)/ヴァイオリン
- 2016年 田村優弥(テューバ・東京藝術大学大学院卒業)/金管楽器
- 2017年 黒沼香恋(東京藝術大学1年)/ピアノ
- 2021年 加藤慶子(東京藝術大学大学院修士課程在学)/パイプオルガン
教育機関との連携
教職員向けワークショップ
川崎市内小中学校の教員研修の一環として、新指導要領の内容を反映した授業構成を提案しています。
インターンシップ事業、職場体験
音楽大学や近隣の一般大学の学生を対象にしたインターンシップの受け入れや、川崎市内の小中学校と連携し、ホール見学やお客様のご案内などの職場体験を毎年実施しています。
シビックプライド−市民の皆様に「自分の住むまちに対する誇りや愛着」を持っていただけるように−
「音楽のまち・かわさき」のシンボルとして、川崎市のフランチャイズオーケストラである東京交響楽団と連携し、芸術性の高い演奏会の実施はもちろん、様々な角度から取り組むプログラムを実施。その取り組みが広がり、世界的な指揮者やオーケストラからも愛されるホールです。市民が誇りを感じる“まち”を実現する重要な役割を担っています。
報告書
2004年度から2019年度の16年間、ミューザが実施してきたコミュニティ・プログラムに焦点をあて、その成果を大きく3つの視点から振り返り、整理することを目的とし、特定非営利活動法人東京学芸大こども未来研究所との共同によって、多角的な検証を行いました。
わくわくミューザ報告書
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