MUZAジルベスターコンサート2016

芝居!? いいえ、フルオーケストラのコンサートです。

まじめに演奏しますがお楽しみ（？）も沢山です。

出演者からのメッセージ

from 井上道義（指揮／J.シュトラウスII世）
　大晦日に響き渡る108の梵鐘に悠久の想いを思いめぐらしていたが、今は情報があふれる時代になり「その時」だけが持つ真の静けさはない。
しかし、中国の旧正月＝爆竹での年越しや、ヨーロッパのカウントダウンとも違う、極東の経済大国である日本には独自の年越し文化がある。
　「楽聖」ベートーヴェンが自身の殻を破って作曲した≪第九≫に象徴される「来年こそは！変化を・・・」と、未来に期待する人々の静かな心のあり方は悪くない。その舌も乾かぬうちに、年を越しながら蕎麦ならぬ「ワルツ」に気持ちを紛らわすのも、人の心の真実。
　遠くに理想を求めるか、近くに喜びと愛を持つか。どちらも「有限の時」を楽しもうではないか。

from 大山大輔（バリトン／ベートーヴェン）

「心から生まれたものです。願わくはまた、人の心に届かんことを。」苦悩の人ベートーヴェンが≪第九≫を作曲した時に語った通り、融“和”精神を唄ったこの合唱付きシンフォニーは、世界の人々の心に届いた。
とりわけ日本人の心に大いに響いたこの作品は、我々の魂を揺さぶり、捉えて離さず、いつの日からか冬の風物詩となる。
　そんな“ワ”の国ニッポンならではのこの景色に、ミューザ・ジルベスターは差し色を添える。“わ”ルツである。　
楽聖ことベートーヴェンと、ヨハン・シュトラウス？世が川崎で出会う大晦日。
　型破りなマエストロと、枠にハマらない舞台進行に、ワクワクが止まらない！！