ライブラリアンのお仕事 音大フェス
2013.02.22
先日、東京芸術劇場にて3月30日(土)に開催されます音楽大学フェスティバル・オーケストラのためにライブラリアン(楽譜係)の学生スタッフと事務局が集まり、ヴァイオリンの田渕先生のご指導のもと、「弓付け作業」(弓のアップダウンの指示を書き込むこと)を行いました。
面白いことに、ここに集まるスタッフ全員が管楽器経験者・・・。初体験です。借りたり買ったりした楽譜に「V(アップ)」「冂(ダウン)」のようなマークを書き込みます。
借り物の楽譜にはその前に使用した方の弓付けがそのままになっていたりもするので、違うところを消して書き直したりという作業を延々とします。
「全部一緒じゃないの?」と思われる方もいらっしゃると思いますが、指揮者によって違うのだそうです。もちろん、リハーサルをしていく中で変更もあったりします。
田渕先生曰く、弓付けがされていない楽譜を渡されると「信号の無い交差点」のようになってしまうのだそうです。確かに、オーケストラの演奏会では弦楽器の弓の動きが揃っていますね。このような地道な作業があってこそ、舞台上の演奏がすばらしいものになるのです。
ライブラリアンのお仕事はこれだけではなく、実際のリハーサルや本番に立ち会って、様々な状況に対応していきます。
音大フェスでは、舞台スタッフも学生さんを起用しています。
演奏者だけでなく、運営側でも学生さんを起用することにより、幅広く未来の音楽業界を背負って立つ人材になってくれたらいいなという思いでおります。
しかし・・・、丸二日かかって仕上がった弓付け作業・・・。ライブラリアンのお仕事は本当に大変なものでした。
いよいよ来月からリハーサルが始まります。
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