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MUZA音楽サロン第2回!

みなさん、こんにちは!
秋を早足で駆け抜け、一気に冬になってしまったかのように寒い日が続いています。体調など、崩されていらっしゃいませんか?

さてさて、11月になった先週1日、MUZA音楽サロンの第2回目が開催されました。
会場いっぱいのお客様。どんなサロンが繰り広げられるのでしょうか。
満員のお客様!
今回のプレゼンターは東響コンサートマスターのグレブ・ニキティンさん。共演はチェロの黄原亮司さんとピアノの井口真由子さん。
最初に、ニキティンさんによる、メンバーの紹介がありました。
「日本語が完璧じゃないから、お客さん疲れるでしょう?」とおっしゃっていましたが、ニキティンさん、日本語お上手……!

前半で演奏したのはメンデルスゾーンのピアノ三重奏曲第1番。30分ほどの全曲を通しでご披露くださいました。
音楽サロンでは珍しい大曲に、「すごく優しい音楽で大好きな曲だから、…でも、疲れたら寝てください。」と笑いを誘っていらっしゃいました。
写真は、演奏直後のお三方。
ニキティンさん井口さん黄原さん
すばらしい演奏にお客様も寝ている暇がなかったのでは?
演奏後はおなじみのティータイム♪
お茶ご提供の様子

後半は、コンサートマスターがどんな仕事なのか、また、指揮者との関係、東響音楽監督スダーンさんの音楽の秘密も。
東響のスタッフから「ニキティンさん、これ、明日よろしくお願いします」と渡された楽譜の束を全部出して見せてくださいました。
楽譜の束!
次から次へと出てくる楽譜に、びっくり!

その後、昨年のロリン・マゼールさんとの演奏会の話なども引き合いに出しながら、素晴らしい指揮者からは全てを「感じる」。「線」が「光」が、指揮者から伝わる、そしてコンサートマスター自身も、体を動かすよりも「光」であわせる、というお話。
語るニキティンさん
文章で書くとうまく伝えられない、少しフシギな話なのですが、その場にいてニキティンさんの生の声で聴いていると、なぜかわかるような気がする。
そんな、「秘密」のお話でした。

そして演奏です! ヴァイオリンとチェロで、ストラヴィンスキーのプルチネルラ。
ピアノ伴奏というのは珍しくないのですが、今回の編曲は70年前にハイフェッツとピアティゴルスキーがレコーディングしたのちに楽譜がなくなり、3年前、カリフォルニアの地方の図書館で見つかったという秘曲。
なんと、それを入手して勉強されたそうです!!
これがまた 超!絶! に難しい楽譜で、黄原さんは写譜をして勉強したとのこと。
その楽譜がこちら!
写譜された黄原さんの自筆譜
キレイに書かれていてまるで印刷譜かのようです。
1音1音丁寧に書き写し、音の意味や、メロディーの手触りを感じ取られたのではないかと思います。

演奏後、質問コーナーの中で、ニキティンさん、黄原さんが演奏家としてスタートされたきっかけなどをうかがいました。
お話されるお二人
ソ連時代や、文化大革命時代といった単語も出てきつつ、笑いと愛情たっぷりに音楽家たちの秘密を話してくれた、ニキティンさんと黄原さん。

最後はラヴェル作曲ツィガーヌの演奏、そしてアンコール。
ブラームスのハンガリー舞曲で終演となりました。
アンコール!
最後まで音楽への愛に溢れた演奏とトークを、たっぷり聴かせてくださったニキティンさんと黄原さん、そしてピアノの井口さん!
笑いの絶えない、ユーモアと茶目っ気たっぷりのトークに、お客様からのアンケートにも「面白かった」「驚きました」との声をたくさんいただきました。

みなさまのご来場、ありがとうございました!

次回の音楽サロンは12月10日。
東響常任指揮者の大友直人さんが登場されます!
チケット、残りわずかですがまだお席もございますので、ぜひお問合せくださいね。
次回も皆さまのお越しをお待ちしております!!

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