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ミューザ川崎シンフォニーホール
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鈴木愛美さんに聞く10の質問

2025.01.30

From_Muza / インタビュー

2024年秋に開催された第12回浜松国際ピアノコンクールで日本人初の優勝に輝いた鈴木愛美さん。2月23日(日)「ホールアドバイザー小川典子企画 第12回浜松国際ピアノコンクール優勝者 鈴木愛美を迎えて」でミューザに初登場!コンサートに先立ち、意気込みやプログラムについてお伺いしました。

鈴木愛美写真
  1. コンクール優勝、おめでとうございます!受賞後、最初に誰に連絡されましたか?

    東京音大で師事している石井克典先生です。お電話したら、すごく喜んでくれました。
    結果も嬉しいけど、あなたの演奏を多くの人に聴いてもらって感激してもらっていることが嬉しいと温かい言葉をいただきました。

  2. コンクール前とコンクール後で、ピアノとの関係やお気持ちなど変化したことはありますか?

    正直な所、特に変化はありませんでした。

    本選出場者、審査委員長の小川典子さん、浜松市長が一列に並んでいる
    授賞式後の記念写真。本選の結果発表では、実はとても「びっくり」していたという鈴木さんですが、
    壇上ではとても堂々とした様子でした。 ©浜松国際ピアノコンクール
  3. ピアノを弾いていないときはどんなことをされますか?

    食べることと寝ることがとても好きなので、よく食べてよく寝ます!
    あとはNetflixをみたり、ゲームをしたり、最近は本をたくさん読みたいと思っています。散歩をしたり体を動かすことも好きです。ゲームセンターにも行きます!

  4. ミューザ川崎シンフォニーホールにいらしたことはありますか?もしホールに対する印象などをお持ちでしたら教えてください。

    以前ラファウ・ブレハッチのリサイタルを聴きに行きました。響きがとても美しくて驚きました。

  5. 今回ミューザ初登場ですが、意気込みを教えてください!

    美しい響きの、素晴らしい演奏家たちが立ってきた舞台で演奏できることがとても楽しみです。そして、コンクールの優勝者ツアーの1公演目となります。これから続いていくツアーの1公演目として、良いスタートが切れるように頑張ります!

  6. 今回の演奏曲目を選曲した際の想いを教えてください。

    純粋に私の思い入れのある作品であり、コンクールで演奏した作品を選びました。

  7. 各曲の聴きどころや、コンクールでのエピソード、各曲の鈴木さんの“推し”ポイントを教えてください。

    • ハイドン:ピアノ・ソナタ ト長調 Hob.XVI:6 (第一次予選 演奏曲)

      初期の作品のなかでもハイドンの独特のセンスとユーモアが感じられる作品で、曲の中での転調の仕方がとても魅力的です。特に3楽章は同主短調であるト短調で書かれており、非常に美しく大好きな楽章です。ちなみに表彰式後に審査員のダン・タイ・ソン先生から「あなたが第一次予選で弾いたハイドンが、このコンクールの一番のギフトだった」と言っていただきました。そんな言葉をいただけるとは思ってもいなかったので、本当に嬉しく、すごく印象に残っています。

      真剣な表情でピアノを演奏している鈴木さん。
      コンクール第一次予選での演奏の様子 ©浜松国際ピアノコンクール
    • 猿谷紀郎:Division 28 for Piano (第二次予選 演奏曲)

      コンクールの課題曲ですが、とにかく、すごく難しい曲で大変でした。初めて楽譜を見た時に絶望し、自宅に届いた封筒をもっと早く開封して楽譜を開き譜読みをすればよかったと強く後悔しました(笑)。

    • シマノフスキ:メトープ op. 29 から
      第1曲「セイレーンの島」
      (第三次予選 演奏曲)、第3曲「ナウシカー」 (第一次予選 演奏曲)

      ハイドンやシューベルトとは違い、割と明確にストーリーのある作品です。技術的に難しい箇所もありますが、ピアノという楽器から非常に効果的な響きをつくりだしていると感じます。

    • シューベルト:幻想曲 ヘ短調 D940, op. 103

      シューベルトは今1番興味を持っている作曲家で、この作品は数ある連弾作品の中でも、私にとって特別な作品です。シューベルトが亡くなった1828年に作曲されました。晩年の傑作です。

    • シューベルト:ピアノ・ソナタ 第18番 ト長調 D894, op. 78 (第三次予選 演奏曲)

      シューベルトの作品の中でも、本当に特別な作品です。演奏している時も、この音楽がその時その場所で存在していることに毎回感動し、その信じられないほどの美しい世界が永遠と続くような感覚になります。

  8. 「シューベルト:幻想曲」では、小川典子さんとの共演もあります。普段は連弾や2台ピアノなどは良く演奏されますか?

    それほど連弾や2台ピアノを弾く機会はありません。ですので、小川先生にこの曲を「一緒に弾かない?」と言っていただいた時はとても嬉しくて、「やります!」と即答しました!

  9. 小川さんとの共演に向けた想いを教えてください。

    小川先生は、これまでマスタークラスの先生として、コンクールの審査員長として、私のことを見てくださっていました。そんな小川先生と共演できるので、すごく楽しみです。でもちょっと緊張しています。

  10. コンサートへいらっしゃるお客様へのメッセージをお願いします。

    これから続いていくツアーの1公演目。是非多くの皆様に見守っていただけたら嬉しいです。
    そして、もしかしたらコンクールで演奏した作品で構成するリサイタルはこれが最後になるかもしれません。素晴らしい作品を皆様と共有できることをとても楽しみにしております!

小川典子さんと花束を持った鈴木愛美さん
コンクールの審査委員長でもある小川典子さんとの2ショット。
『月刊ショパン』の表紙も飾った。©浜松国際ピアノコンクール

ミューザでしか聴くことのできない特別なプログラムになりそうです!小川さんとの連弾もどうぞお楽しみに、ぜひご来場ください!

ホールアドバイザー小川典子企画 第12回浜松国際ピアノコンクール優勝者 鈴木愛美を迎えて


ホールアドバイザー小川典子企画 第12回浜松国際ピアノコンクール優勝者 鈴木愛美を迎えて 2025.2.23(日・祝) 14:00開演 13:00開場 13:20から13:40 プレトーク 公演詳細ページへ遷移します

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