創発×モーマチ第57回「いい声で歌おう!声楽ワークショップ」を開催しました!
2024.05.12
2024年5月3日(金・祝)モーツァルト・マチネ第57回終演後、公演でソリストを務められた大西宇宙さん(バリトン歌手)によるワークショップが開催されました!
中高生のみなさんがお互いに影響し合い高め合うプログラムを・・!という思いでスタートした『創発プログラム』も2年目。引き続き様々な企画をお届けしていきます。
今年度最初の企画は「声楽」。連休ということもあってか、全国から7名の受講生がお集まりくださいました!合唱部や合唱団に所属している方はもちろん、専門的に歌を習っている方も、歌ではなく他の楽器や演劇をやっている方まで様々なバックグラウンドの、歌が好き!上手に歌えるようになりたい!という思いを持ったみなさんでした。
コンサート開演前、まず受講生のみなさんには歓喜の広場に集合していただき、自己紹介や意気込みなどを共有する時間を設けました。なんとここには、ピアノ伴奏をしてくださる矢崎貴子さんにもご参加いただきました。自己紹介の後は、チケットを持ってホールに入り、大西さんも登場するコンサートを鑑賞します。
ホールに響き渡る大西さんの“いい声”と東京交響楽団の素敵な演奏を1時間堪能したら、2階ホワイエに再集合。まずは一般の聴講者も見ている中で、大西さんをお迎えして発声練習をします。
ちょっぴり緊張しながらも、間近で聴こえる大西さんの声に導かれながらウォーミングアップをしました。15分程行ったらホール内に戻り、いよいよ一人ずつ歌を歌います!
このワークショップでは、参加者一人一人が歌いたい曲を持ち寄りました。そのレパートリーは『いのちの歌』『浜辺の歌』『魔笛より 夜の女王のアリア』『Ombra mai fu』『フィガロの結婚より もう飛ぶまいぞこの蝶々』。一人ずつステージに上がって一曲通して歌い、大西さんからコメントをいただきます。
大西さんが手や身体全体で音楽のニュアンスを表したり、立つ位置や目線を少し変えたり、一言伝えたりするだけで、受講生のみなさんの歌声が変わる変わる!大西さんも、客席にいた親御さんや関係者の方々も思わず目を大きくして拍手していました!
偶然にも同じ曲を選択していた受講生同士で二重唱をしてみよう!という大西さんからの無茶振り?!にも難なく応える受講生のみなさんでした。
実は大西さんは吹奏楽部出身で、楽器の上達のために歌を始められたそう。「吹奏楽では少ないレガートをどう歌うか知りたかった」と語られる大西さん。楽器での歌心を磨きたいという受講生に対しては「歌ってみて表現したいものが分かってくる。『〜しなきゃ』と考えるより、やってみると気づきがあり、歌心になる」とアドバイスされていました。
また「もっとこうしたいと思ってることはある?」という大西さんからの問いかけに、受講生のみなさんは自分の苦手な部分や弱い部分をよく分析していることがわかる返答を。それらに対して大西さんは「歌は一人一人のもの。良いところを、自信を持って出していくことが大事。あなたの声で歌って。」と伝えられていました。
素敵なお人柄で受講生一人一人の“いい声”を引き出してくださった大西さん、受講生が持ち寄った曲にその場で対応してくださったピアノの矢崎さん、貴重な機会を本当にありがとうございました!
参加者のみなさん、ぜひこれからもみなさんの“いい声”で歌い続けてくださいね。
次回の創発プログラムは、2024年6月2日(日)11:00開演「モーツァルト・マチネ第58回」終演後の「コントラバスお悩み相談室」です。現在、受講生募集中!詳細はブログ:創発×モーマチ第58回「コントラバスお悩み相談室」からご覧ください。