【潜入】川崎と羽田を結ぶ新しい橋をいち早くレポート!
2021.11.08
いま、川崎市では音楽フェス「かわさきジャズ」を開催中。
ミューザ川崎シンフォニーホールでも、11月13日にデビュー50周年を迎えた渡辺香津美による「KW50渡辺香津美 KYLYNが来る」を開催します。
2015年にはじまったかわさきジャズの合言葉は「ジャズは橋を架ける」。
様々な音楽を源流とし、カルチャーミックスによって発展してきたジャズの歴史と、多摩川と鶴見川にはさまれて川とは切っても切れない川崎を重ね合わせ、出会いや交流を生む「橋」がこのフェスティバルの大事なモチーフとなっています。
実は毎年、かわさきジャズのパンフレットには川崎の橋の写真が使われています。
今年は、話題の「多摩川スカイブリッジ」が!
多摩川スカイブリッジは、2021年度末に開通予定。
河口から第1番目の橋となります。羽田空港側と、川崎市の研究施設や物流センターが集積するエリアがダイレクトにつながり、多摩川両岸の成長戦略拠点の形成を支えるインフラとして非常に重要な橋となります。
今回は、かわさきジャズのパンフレットのための撮影現場にお邪魔して、開通前の橋の様子を見てきました!
撮影は2021年9月。
すでに橋はほぼ完成しています。右側が川崎、左側が羽田となり、川崎側で国道409号、羽田側で環状8号線に接続します。
車だけではなく、歩道と自転車道もあります。
多摩川河口付近の水深は中央でも2~3メートル。岸には干潟が広がり、生態系保持空間となっているため、環境に配慮し橋脚は最低限の本数で建てられています。また、吊り橋や街路灯のような上部構造物もなく、シンプルで景観を損ねないつくりになっています。
今回は特別にこの橋を渡らせていただくことに・・・!
まだ、アスファルトは敷かれていません。
橋の上では多くの方が作業をされていました。
快晴の9月。屋根もなく照り返しも多いため、橋の上は灼熱です。安全のため私たちも作業員のみなさんと同じようにヘルメットや安全帯をつけていましたが、歩いているだけで汗が噴き出してきます。
ちなみに、橋のふもとの工事事務所ではこんな自動販売機を発見!
水分補給は本当に大事ですね。過酷な状況で働くみなさんに感謝です。
さて、川の上は約600メートルほど。しばらく歩くと、県境がありました。
東京都と神奈川県ではなく、川崎市なんですね。
アスファルトが敷かれたら見えなくなってしまうそうです。
東京都に入ると、羽田空港は目の前です。
モノレールが走る様子や、飛行機も間近に見えます。
着陸態勢に入っていく飛行機もよく見えます。
左側の建物は日本最大級のエアポートホテルですが、一帯の商業施設も含めコロナ禍により開業が延期となっています。
羽田側では、多摩川沿いに整備された遊歩道からこんな景色も見ることができます。
世界の玄関口と、最先端の研究施設や物流センターをつなぐ多摩川スカイブリッジ。
開通は2021年度末を予定しているとのこと。
ミューザ川崎から多摩川スカイブリッジまでは車で20分ほど。完成が楽しみです。
日本全国、世界中のみなさんが演奏に、コンサートを聴きに、この橋を渡ってきてくださることを心待ちにしています。
撮影協力:川崎市、かわさきジャズ実行委員会