本文へ
  • English
ミューザ川崎シンフォニーホール
menu

ブログBlog

HOME  / ブログ / From_Muza / パイプオルガンとマイムが紡ぐ物語~企画者松居直美へのインタビュー!

パイプオルガンとマイムが紡ぐ物語~企画者松居直美へのインタビュー!


【写真】企画者松居直美が話している様子。ミューザが誇るパイプオルガンの演奏を、知的好奇心を触発する意欲的なプログラムでお届けする、ミューザ川崎シンフォニーホール・アドバイザー松居直美企画のコンサート。
コンサートのポイントを教えていただきました。



ポイント1 舞台と客席のコミュニケーション

 音楽はコミュニケーションツールです。コンサートには聴衆と演奏者がいて、音楽の持つ起承転結や物語によって、そこにコミュニケーションが生まれます。
 マイムも、しゃべる代わりに身体で何かを発信する「モノがないところにモノを見せる力」を持った芸術ですから、舞台と客席の間に生まれる新しいコミュニケーションを楽しんでいただきたいですね。

ポイント2 演奏作品のタイトルがガイドに

 作曲家自身がタイトルを付けた作品が中心になっています。これはマイムが動きを作る手がかりになるだけでなく、来場される方の、ガイドにもなるはず。
 曲のタイトルは抽象的ではありますが、マイムによってどんな形が見えるか私自身とても楽しみにしています!

ポイント3 フランス、因縁、舞曲、鳥……色彩豊かなプログラム

 主にフランスの音楽を取り上げています。真面目な印象のドイツ音楽とは違う、フランスらしい色彩が見えるかのような感覚を味わっていただければと思います。
(プログラム詳細は下の図もご覧ください)
【図】オープニングの『グラン・ディアローグ』は、はじまりにふさわしい、とても威風堂々とした曲。第1幕は、バロック時代のフランスとドイツの聴き比べが楽しめます。演奏されるマルシャンとバッハはおもしろい因縁があって「オルガン名手として有名だった二人のコンテストをやろうという話になり、いよいよ約束の日というときにマルシャンが逃亡してしまった」という逸話が残っています。馴染みのあるバルトークの舞曲もありますね。オルガン版に編曲したイゾワールは、青木さんの師匠でもある、フランスを代表するオルガニストです。カーニバルのようなエキゾチックな短い舞曲ですので、目にも耳にもおもしろいものになりそうです。鳥の鳴き声研究でも有名なメシアンの作品には「鳥」と「聖霊」も登場します。ケルルの『カッコウによるカプリッチョ』という曲も「カッコウ」という鳴き声の音型がモティーフです。第2幕のアランの「3つの舞曲」は構想段階から青木さんと「いいよね」と話していた人間の感情が豊かに表現された曲ですし、柿沼さん、エスケシュといった日仏のご存命の作曲家の曲も聴ける貴重な機会になりそうです。

ポイント4 色彩豊かなフランスのマイム

 マイムとのコラボレーションを考えた時、まずフランスが浮かびました。彼らの独特な世界感はまさに「芸術の国」。マイムの美しさはぜひ事前に動画を観ていただきたいですね。
Les Aimants

Teaser Archibald & Margaret déc 2013

ポイント5 新しいアート体験

 オルガンとマイムそれぞれに新しい魅力が引き出される、すごく素敵でおしゃれなコラボレーションになるはず。演劇やコンテンポラリー・ダンス、トータル・アート好きの方にも満足いただける顔ぶれ&内容です。
 空間全体で“新しいアート体験”を共有いただければ幸いです。

コンサート情報

ホールアドバイザー松居直美企画
言葉は音楽、音楽は言葉「パイプオルガンとパントマイムが紡ぐ物語」
【日時】2020年2月22日(土)14:00開演
【会場】ミューザ川崎シンフォニーホール
【出演】パイプオルガン:青木早希、マイム:マンガノマシップ
詳細・チケットのご購入はこちらのページをご覧ください。
「パイプオルガンとパントマイムが紡ぐ物語」詳細ページ

ページトップへ