いよいよ7月1日リニューアルオープン!~休館中にホールのメンテナンスを行いました
1月15日から6月末日までの約半年間の休館中に行ったパイプオルガンの整音作業と舞台設備の改修について、ご紹介いたします。
■パイプオルガンの整音作業
4つのストップ(音色)に対応する約1000本のパイプの整音作業を実施しました。日本を代表するオルガンビルダーである横田宗隆さんと工房の方々が本作業を担当。バロックから現代曲まであらゆるレパートリーに対応するため、音色の調整を行いました。響きを混ざりやすくするよう、わざとざらつきを入れたり、「シュッ」という風切り音を入れることで歯切れのよい響きを作るなど、一つ一つのパイプに対して手作業で細やかな調整を行いました。
■舞台設備等改修
① スピーカーの入れ替え
ミューザはステージを360度取り囲む客席の特殊な形状から、PA(放送設備)を使用するコンサートでは、一部の客席において聞こえづらいというご意見がありました。そのため全方向への適切な音響を確保できるよう、新たなスピーカーに入れ替えました。
② 舞台せりのメンテナンス
ミューザのステージには、電動で昇降する半円形のせりが設置されています。古くなった設備の入れ替えを行い、スムーズに動作するようメンテナンスを行いました。
③ 舞台音響設備のワイヤー類の交換
天井反射板やスピーカー等を吊り下げているワイヤーや滑車を交換しました。また、天井反射板やスピーカー等の位置を変えるための制御装置などの部品も、新しいものに交換しました。
④ 舞台照明設備の入れ替え
様々な公演に応じて舞台照明を容易に制御操作できるよう、舞台照明機器(調光器盤、調光操作卓など)を新しいものに交換しました。
■その他の改修
女性トイレのサイン看板
トイレの空き状況が一目で分かるよう、八分音符がデザインされた小さなサイン看板を設置しました。
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これらのほかにも、お客様を気持ちよくお迎えするための細やかなメンテナンスを多数実施いたしました。リニューアルしたミューザ川崎シンフォニーホールで音楽とともに心地よい時間をお過ごしください。