【クラシック豆知識】もしブラームスが今も生きていたら……
室内楽曲を大オーケストラ用にパワーアップ!
12音技法など革新的な作風で知られるシェーンベルク。でも、そのシェーンベルクは一見保守的なブラームスを「進歩主義者」と呼んでいた。そんなシェーンベルクはブラームスのピアノ四重奏曲第1番を大編成のオーケストラ用に編曲してしまう。好きな曲なんだけれど、ピアノが達者だと弦楽器のパートが聞こえにくいから、オーケストラ曲にしたのだとか。オーケストレーションにあたっては「もしブラームスが今も生きていたらそうした」と思われる範囲で施したというのだが、それにしてはずいぶん派手では!?
(文:飯尾洋一)
ヨハネス・ブラームス(1833年 – 1897年)
ミューザ川崎シンフォニーホール&東京交響楽団 名曲全集第148回
【日時】
2019年 7月15日 (月) 14:00開演
【会場】
ミューザ川崎シンフォニーホール
【出演】
指揮:ロレンツォ・ヴィオッティ
【曲目】
ブラームス:ピアノ四重奏曲 第1番(シェーンベルクによる管弦楽版)
ドヴォルザーク:交響曲 第7番