MUZAオルガン講座第1回
2018年1月29日(月)14:00開演
MUZAオルガン講座第1回 わたしとコラールが開催されました。
【出演】
プレゼンター:松居直美(オルガニスト)
聞き手:飯田有抄(音楽ライター)、大木麻理(オルガニスト)
【曲目】
J.S.バッハ:いと高きところでは神にのみ栄光あれ BWV 717
尊き御神の統べしらすままにうつろい BWV 690, 691
J.P.スヴェーリンク:我が青春の日は終わりぬ SwWv 324
J.J.フローベルガー:ウト、レ、ミ、ファ、ソル、ラによるファンタジア FbWV 201
J.S.バッハ:キリエ、とこしえの父なる神よ BWV 672
キリストよ、世の人すべての慰め BWV 673
キリエ、聖霊なる神よ BWV 674
主は死の縄目につながれ BWV 695
今年のMUZAオルガン講座は、日本のオルガンの歴史を俯瞰しながら、その中で3人のオルガニストが何を考え、どのように学び、そして今があるのか紐解く内容になっています。
今回のプレゼンターである松居直美さんは、中学生の時にオルガンと出会ったそう。
「ピアノだけだったらきっととっくにやめていた」そうです。
バロック期の作品、特にコラールなどは作曲者が作品の中に、祈りやメッセージをちりばめて作られています。
楽譜を紐解きながら、作曲者のそうした意図を探しあて、そして音にすることに、おもしろさを感じていたそう。
日本のホールに次々とパイプオルガンが設置され、オルガンを弾く人間、「オルガニスト」が求められはじめた頃に、留学から帰国された松居さん。
進んでいく時代に背中を押されてそれに必死に応えていらっしゃいました。
そして今やっと「自分の好きなことができている」そう。
ご本人の原点ともいえる、コラールです。
ミューザ川崎シンフォニーホールで2月17日に開催される「オルガンの未来へIV」も、松居さんがやりたかったことの一つ。
ひとつのコラールをテーマに、コンサートが構成されています。
さて、次回のオルガン講座のプレゼンターは4月よりホールオルガニストに就任される大木麻理さん。
「わたしと楽器」をテーマに、楽器との出会い、そしてどう学んできて現在があるのか、語っていただきます。
皆様のご来場をお待ちしております!