Q&Aよくある質問

これで安心!
コンサートのマナーあれこれ |シチュエーション別|

クラシックのコンサートはマナーがわからなくて心配…… といった声を耳にすることがあります。
でも決して難しいルールがあるわけではありません。 最低限の気配りがあれば大丈夫。スマートにコンサートを楽しみましょう!

文:飯尾洋一

《準備編》◎これで安心

どんな服装がオススメ?

クラシックのコンサートだからといって、服装に決まりはありません。ドレッシーでもカジュアルでもお好みでどうぞ。ふだんよりも少しオシャレを楽しむのももちろんOK! 客席の雰囲気は公演によって多少幅があります。オペラではドレッシー派が多め、夏のコンサートではカジュアル派が増えます。夏のホール内は涼しいので1枚羽織るものを。

荷物が多い場合は?

休憩の間もたくさん荷物を持って過ごすのは辛いですよね。荷物が多いときはクロークに預けましょう。ほとんどのコンサートホールにはクロークがあります。冬場の公演では多くのお客さまがコートを預けるのでクロークは混雑しますが、夏場であればほぼ待たされることもなく荷物を預けられるはず。ただし、貴重品はお手元に。

子どもを連れて行ってもOK?

クラシックのコンサートでは、原則として、未就学児の入場はできません。事前に申し込めば、託児サービスを利用することができる公演もありますので、小さなお子さんがいらっしゃる親御さんは活用してみてはいかがでしょう。また、最近は未就学児も対象とした公演も増えています。本音楽祭でも一部公演は4歳から入場できます。

※「こどもフェスタ」は4 歳から入場可能。U25券対象公演は、小学生から大学生・大学院生(25歳以下)まで各席種の半額で購入できます。

ケータイ、スマホ、腕時計の扱いで注意点は?

近年、増えているのが電子機器を巡るトラブルです。ケータイやスマホはマナーモードにした上で、電源オフに。ホール内には携帯電話の電波遮断装置が設置されていることが多いのですが、アラーム音などは防げません。腕時計等の時報やアラームの設定の解除も忘れずに。タブレット端末など光を発する機器も使用をお控えください。
《演奏中編》◎音楽を聴きながら……

開演時間に遅刻してましったら?

遅刻時の対応はコンサートによって多少違いがありますが、基本的に演奏中は入場することができません。係の方が案内してくれますので、指示に従いましょう。曲や楽章の切れ目に入場できる場合もありますし(この場合、自分の席で聴けるとは限りません)、休憩まで入れない場合もあります。余裕を持って出かけましょう。

小さい声でなら話しても大丈夫?

小声であっても、演奏中に会話をすることはできません。コンサートホールでは小さな音であっても、ずいぶん遠くまで音が聞こえるもの。隣の人にだけ聞こえるようにヒソヒソ声で話したつもりでも、周囲の方にとっては音楽への集中を妨げる騒音になってしまいます。おしゃべりは休憩時や演奏会の後でたっぷりと楽しみましょう。

拍手をするのはどのタイミング?

交響曲などのように複数の楽章で構成される長い曲では、「楽章と楽章の間に拍手をしない」という習慣があります。
また、短い曲をたくさん演奏する場合も、一曲ごとに拍手をするのではなく、一定のまとまりごとに拍手をする傾向があります。
わかりづらいですよね。でも大丈夫。周囲が拍手をしたときに拍手をすればいいのです。
曲が終わったときも、間髪をいれずに慌てて手を叩く必要はありません。一瞬の余韻を味わってから盛大に拍手しましょう。

飲食はOK?

ほとんどのコンサートでは、客席で飲食をすることはできません。開演前や休憩中にホワイエ(ロビー)に出て、飲食を楽しみましょう。
多くのホールではドリンクコーナーが設置され、コーヒーやジュース、ワインなどの飲み物や、サンドイッチ、菓子類などの軽食が販売されています。
《予想外のトラブル編》◎どうしよう?と思ったら

咳をしたくなったら?

咳はガマン!… …と思っても、どうしても出るときは出てしまうもの。むしろ無理やりガマンをしてしまったために、かえってひどく咳き込んで大惨事になるほうが大変です。下を向いて、ハンカチで口を覆って咳をするといった配慮があれば、咳の音はそれほど響くものではありません。咳に対しては、気配りと寛容の精神で。

演奏の途中でトイレに行きたくなったら……?

うーん、これは悲惨ですよね。まさに大ピンチですが、最悪の事態を想定しながらトイレをガマンする、というわけにはいきません。
なるべく静かに退出しましょう。トイレが近くて心配な方は、必ず休憩時に済ませるようにしたいもの。気休めを一言いえば、演奏中にだれかが退出する光景はそれほど珍しくはありません……。

(※編注)ご退出後の再入場のタイミングは案内係が誘導いたします。状況により再入場が難しい場合もございますので予めご承知おきください。

この他にも様々なサービスをご用意してお客様のご来場をお待ちしております。

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