オンライン・シンポジウム2021「これからのワークショップを見つめて」
〜オンライン・ワークショップの事例を元に〜
- 日時
- 2021年 2月14日 (日) 14:30開演
- 会場
- ミューザ川崎シンフォニーホール(オンライン開催)
- 出演
- マイケル・スペンサー(エデュケーター/ファシリテータ―)
森尻 有貴(東京学芸大学 教育学部音楽科教育 講師)
小田 直弥(東京学芸大こども未来研究所 研究員)
石川 清隆(東京藝術大学大学院 国際芸術創造研究科(GA) 特任助手 /表現とまなび実践研究ラボ(Foto-Musica)代表)
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公演概要
ミューザ川崎シンフォニーホールでは開館以来、演奏会だけでなく子どもたちを対象としたワークショップも数多く取り組んできました。マイケル・スペンサー氏による「音のワークショップ」は、その初期から取り組んでいる、ミューザの教育プログラムの原点であり代表的なワークショップです。
今年は新型コロナウイルスによる影響を受け、様々な催しが中止になっていく中、自宅にいる子どもたちに直接音楽を届けたい!という思いからこの「音のワークショップ」をオンラインで開催しました。
このシンポジウムではコロナ禍において発展する「オンライン」の取り組みに焦点を当て、ミューザ川崎で行った実例をご紹介いたします。オンラインでの相互間コミュニケーション、音楽教育、ワークショップの「これから」について皆さんと語り合い、考えていきます。
【内容】
・ミューザ川崎シンフォニーホールにおけるオンラインでの取り組みの紹介
・「音のワークショップ・オンライン!」の事例紹介(マイケル・スペンサー氏 他)
・「音のワークショップ・オンライン!」を紐解く(東京学芸大学 森尻有貴氏 他)
・登壇者ディスカッション など
【登壇者】
マイケル・スペンサー Michael Spencer
世界各地で実施される文化事業に実践者、研究者、アドバイザーとして携わり、音楽をはじめとするアートを軸にした方法論を用い、教育分野、企業組織及び社会の変革を促進するスペシャリストとして認められている。ロンドン交響楽団ヴァイオリニストを経て、英国ロイヤルオペラハウス (ロンドン ・コヴェントガーデン) の教育部長に就任し 、アーツ・エデュケーションのリーダーとして、ヨーロッパ、アジア、アメリカ、アフリカ各国の表現芸術団体、アート・ギャラリーや主要会場でアドバイザーおよびプログラム・ディレクターとして功績を残している。現在は、上野学園大学客員教授および音楽文化研究センター客員研究員、日本フィルハーモニー交響 楽団のコミュニケーション・ディレクター、多摩大学大学院グローバル・フェロー、東京大学客員教員を務める。
森尻 有貴 Yuki Morijiri
東京学芸大学(音楽科)専任講師、国立音楽大学非常勤講師、産業技術総合研究所協力研究員。専門は音楽教育学、音楽心理学。東京学芸大学教育学部卒業、同大学院教育学研究科修了、お茶の水女子大学大学院(博士後期課程)人間文化創成科学研究科退学、UCL Institute of Education, University of Londonにて博士号(PhD)取得。これまでに演奏評価に関する研究や、NPO法人東京学芸大こども未来研究所やヤマハ株式会社との教育全般に関する産学連携研究などを行ってきた。近年はイギリスの音楽教育の研究に力を入れ、国際共同研究なども行う。これまでに中学校音楽科講師、ヤマハ音楽研究所研究員、ロンドンの幼稚園でのMusic Specialistなどを経て現職。
小田 直弥 Naoya Oda
東京学芸大こども未来研究所 専門研究員。東京学芸大学大学院教育学研究科修了。合唱×教育を主軸とした実践的研究に取り組む他、「幼児を対象として鍵盤ハーモニカを用いた新しい活動の検討」(株式会社鈴木楽器製作所) 、「エジプト国初等教育への日本型器楽教育導入に対する教育的効果の検討」(ヤマハ株式会社) 等の産学連携による共同研究プロジェクトを担当。「きかんしゃトーマス」を非認知能力の視点から探索的に行った研究成果をもとに『きかんしゃトーマスでつなげる 非認知能力子育てブック』(東京書籍, 2021年1月15日発売)が出版された。現在、日本女子大学非常勤助手、杉並区立和泉中学校外部指導者。
石川 清隆 Kiyotaka Ishikawa
千葉市内の公共ホールにて約10年間、企画、広報などに従事する。在職中参加した研修で音楽ワークショップ(WS)と出会い、音楽・演劇・身体表現など表現芸術系のWSに興味を持ち、WSと社会との繋がりを探求する。退職後、合同会社Foto-Musica(フォトムジカ)を設立、表現芸術活動を活用した学習活動(ワークショップ)の実践などを行う。これまでに、公共ホールでのワークショップのコーディネーターや人材育成プログラム講師なども務める。東京藝術大学「アトリエ・ムジタンツ」では、音楽と身体表現のワークショップをベースとした人材育成講座に関わり、ファシリテーター、アートマネージャーの育成に携わる。現在、東京藝術大学大学院 国際芸術創造研究科(GA)特任助手 、表現とまなび実践研究ラボ(Foto-Musica)代表。
【通訳】
堀 美夏子 Mikako Hori
幼少期を東南アジアやイギリスで過ごし、日本の高校を卒業後、単身渡英。英国王立音楽院のピアノ科に入学、パフォーマーズコースを卒業。同大学で演奏学、ロンドン大学(ロイヤル・ホロウェイ)で音楽学、ロンドン・シティー大学では音楽療法の修士号を各取得。ノードフ・ロビンズ音楽療法センターや神経リハビリ・センター病院で、音楽療法士として研鑽を積み2007年に帰国。世界有数のクラシック音楽家の随行・通訳、マスタークラス、国際音楽祭、国際コンクールで通訳を行う。マイケル・スペンサー氏によるワークショップにも多々携わり、音のオンライン・ワークショップにチームとして貢献、音楽の経験と知識を生かした活動の場を広げようとしている。
【対象者】
劇場・音楽堂や、演奏団体など音楽業界または教育現場で働く方々を主に対象としております。その他、アートマネージメントや教育について学んでいる学生、一般の方もご参加いただけます。奮ってご応募ください。
【開催方法】
ZOOMによるオンライン開催
【参加方法】
以下のフォームにて2月7日(日)までにお申し込みください。
お申し込みいただいた方に参加URLをお送りいたします。
【参加費】
無料
主催:ミューザ川崎シンフォニーホール(川崎市文化財団グループ)
お問い合わせ:ミューザ川崎シンフォニーホール 事業企画課 044-520-0100(10:00~18:00)
文化庁文化芸術振興費補助金(劇場・音楽堂等機能強化推進事業)
独立行政法人日本芸術文化振興会