ハンス=オラ・エリクソン パイプオルガン・リサイタル
オルガンの多彩な様式美~北・中部ドイツ・バロックから現代まで
- 日時
- 2017年 9月16日 (土) 19:00開演
- 出演
- パイプオルガン:ハンス=オラ・エリクソン
- 曲目
-
J.S.バッハ:ピエス・ドルグ ト長調 BWV 572
ブルーンス:プレリューディウム ホ短調
ハンブレウス:『オルガンのため3つの作品』から「笙楽」
J.S.バッハ:おお人よ、汝の大いなる罪を嘆け BWV 622
メシアン:『聖なる三位一体の神秘への瞑想』から「言葉に命あり、そして命は光なり」
ラモー/レヒシュタイナー:歌劇『インドの優雅な国々』から「序曲」「優しい愛、人の声」「未開人の踊り」
エリクソン:モルビア、マ・ドルチェ・ソッフェレンツァ(優しくも甘い苦痛)(2016/17)
メシアン:『オルガンの書』から「鳥の歌」
シャイデマン:プレアンブルム ト調 WV 73
J.S.バッハ:パッサカリア ハ短調 BWV 582 - サービス
-
託児サービス
平成29年度文化庁
劇場・音楽堂等活性化事業
料金
S席 | A席 | |
---|---|---|
一般 | 3,000円 | 2,000円 |
友の会 | 2,700円 | 1,800円 |
未就学のお子様はご入場いただけません。託児サービス(有料・1週間前までに要予約)をご利用ください。
チケット購入
一般発売
2017年6月13日(火)
ミューザ川崎シンフォニーホールチケットセンター
044-520-0200 (10:00〜18:00)
チケット取扱
- ミューザ川崎シンフォニーホール 044-520-0200
- チケットぴあ 一般:0570-02-9999 友の会:0570-02-9515 (P-code:331-244)
- ミューザ川崎・イープラス http://eplus.jp/kawasaki/
お問合せ
ミューザ川崎シンフォニーホール 044-520-0200(10:00~18:00)
メシアンの薫陶を受けた音の魔術師がミューザに舞い降りる!
「音の魔術師」の異名を持つハンス=オラ・エリクソンがミューザに初登場!
バロックの名曲から、師匠メシアンの作品や自身の新作に至る幅広いプログラムで、ミューザのオルガンから時空を超えた多彩な響きを存分に引き出します。
我が友ハンス=オラ メッセージ from 松居直美
エリクソンは、ミューザホールアドバイザーである松居直美のドイツ留学時代のご友人ということで、どんな方なのか、その素顔についてメッセージをいただきました。
- - - - -
ドイツの音大に留学してレッスンが始まったころ、私の前にレッスンを受ける金髪色白で小太りの、愛嬌のあるキューピー人形のような快活な「男の子」がいた。日本的な師弟関係の風土しか知らず、しかもまだドイツ語がおぼつかなかった私には、先生と対等に論じ合っているその学生は驚嘆の的だったが、やがて彼が音大でも特別な存在なことが解ってくる。スウェーデンからやってきたこの青年は、すでに気鋭の作曲家として頭角を現しており、音大では作曲科とオルガン科に籍を置く有名人で、しかもホルンを吹く年上の妻がいる早熟の奇才だったのだ。
しかし、素顔の彼は実に気さくで、私たちはけっこう気が合った。クラスで飲みに行って愛用の嗅ぎたばこを試させてくれたり、学内コンサートでバッハの大きな作品を素晴らしく演奏した後、練習でぼろぼろになったオルガンシューズを橋の上から川に投げ込んだり、スウェーデンに帰る時の盛大なさよならパーティーでの大騒ぎなど、活き活きとした好青年の姿が、柔らかく歌うようなスウェーデン訛りと共に思い出される。
その彼も今やヒゲもいかめしい「エリクソン教授」になったが、私の中では今でも、ほがらかで自由な音楽人「ハンス=オラ」である。久しぶりにあの素晴らしい演奏を聴くのを楽しみにしている。
松居直美
ハンス=オラ・エリクソン
1958年ストックホルム生まれ。ストックホルムとフライブルグで作曲とオルガンを学んだ後、アメリカ、ヴェネチア、パリで研鑽を積んだ。ジョン・ケージ、リゲティ、メシアン他の作曲家と深い親交があり、彼らのオルガン作品に対するエリクソンの解釈には定評がある。
スウェーデンのピーテオ音楽院オルガン教会音楽科とルレオ工科大学で後進の指導にあたったほか、1996年ドイツ・ブレーメン音楽大学の終身客員教授に任命された。2012年よりモントリオールのマギル大学で大学オルガニストとオルガン教会音楽科長を務めている。
ヨーロッパはもとより、日本、韓国、カナダ他、世界を舞台にコンサート活動をおこなっている。彼の優れた芸術的解釈は、数々の賞を受賞した録音に反映されており、中でも『オリヴィエ・メシアン:オルガン作品全集』(BIS)は、1999年、ドイツの有力誌『Die Zeit』の“21世紀に残したい111枚”の1枚に選出された。20世紀作品のみならず、近年は、J.S.バッハの室内楽作品とオルガン・ソロ作品の録音に力を入れており、高い評価を受けている。
作曲活動もおこなっており、過去10年間に多くの作品が初演されている。
1999年、スウェーデン作曲家賞を受賞。2000年にはスウェーデン王立音楽アカデミーの会員に推挙された。2009年、ドイツのオッペンハイム市より、ナイトの称号を授与された。